Office 365 月次チャネル適用後にExcelが頻繁に落ちる

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使用中にExcelが強制終了する & ファイルの保存に失敗する

あまり、ほかの会社では発生していないのかな?
2020年1月15日ぐらいから一部のユーザーでExcelでの作業で問題が発生しました。
問題とは、「開いたExcelファイルが保存できない」「印刷プレビューを見るとExcelが落ちる」など結構業務に影響が出まして、ユーザーから早く治してと連絡がバンバンきてました。

編集途中のExcelファイルを保存しようとしたら「保存に失敗しました」と表示され、
どこにも保存できなくて、泣く泣くExcelを終了させたのはつらかった。

今回の原因は、Office365の月次チャネルの更新だったようです。バージョン 1912(Build 12325.20298)、バージョン 2001(Build 12430.20050)で不具合が発生します。
ただOffice 365 ProPlus 64bit版では影響がなく、32bit版が影響がありました。

対応方法1 これを機にOffice 365を32ビットから64ビットにする

現象が出ている場合は、32bit版がインストールされている可能性があるので、一度「アプリと機能」から「Microsoft Office 365 ProPlus」をアンインストールする。

Office 365のマイアカウントからバージョン「64ビット」を選んで「Officeのインストール」をクリックしてインストールする。

マイアカウント

インストール後は、正常に保存できるようになりました。

32ビット版ExcelのVBAを使用しているユーザーや32ビット版のAccessを使用しているユーザーがいることがあるのでユーザーにヒアリングしてから実行した方がいいと思います。

 

対応方法2 不具合が出ていなかったバージョンにロールバック

Office 365をお使いのユーザーのPCにはOfficeC2RClient.exeというプログラムが入っています。
上記のプログラムでOffice 365のバージョン(ビルド)のロールバックが可能です。
過去の特定のビルド番号を指定しての手動更新できるので何かあった場合に覚えておくと
障害に対して早く解決することが出来るかもしれない。

今回はそのOfficeC2RClientを使用して問題のなかったバージョンに戻します。

まず、スタートメニューに「cmd」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」を右クリックして、「管理者として実行」を選択する。

管理者として実行

「コマンドプロンプト」に以下のコマンドを入力する。

"C:\Program Files\Common Files\microsoft shared\ClickToRun\officec2rclient.exe" /update user updatetoversion=16.0.12325.20288
こんな感じで入力します。事前にOutlookやExcelなどは終了しておきましょう。
コマンドプロンプト
するとこんな感じで処理が進んでいきます。しばらく待ちましょう。
更新プログラムダウンロード
ロールバックが終了すると以下の画面が表示されます。
インストールされました
ロールバックされていることを確認してください。
ロールバック後
あとはMicrosoftが修正がくるまで「更新を無効にする」に設定しましょう。
更新を止める